経口タイプの解説
経口タイプとは錠剤、飲み薬のことです。
錠剤タイプでテストステロンを補充するメリットデメリット、注射や経皮タイプとの比較、アナボリックステロイドについて、代表的な商品と通販最安値などを紹介します。
・錠剤タイプは全てアナボリックステロイド
・錠剤は男性化目的ではあまり使用されない
・錠剤タイプは肝臓に負担がかかりやすい
・男性化に使用できる製品はテストヒール
・注射や経皮との比較
・代表的な製品と通販最安値
錠剤タイプは全てアナボリックステロイド
錠剤タイプの男性ホルモン剤は、
全てアナボリックステロイドです。
アナボリックステロイドとは、
科学的に作られたテストステロンの類似物質です。
天然テストステロンは経口投与では肝臓で瞬時に分解されてしまいます。
半減期(効果時間)が非常に短いため、
錠剤の成分では使用されていません。
アナボリックステロイドの特徴
アナボリックステロイドは基本的にはテストステロンと同様の作用がありますが、
天然のテストステロンとの違いとして、
・効果時間が長くなるように改良されている
・蛋白同化作用(筋肉増強作用)が強化されている
・男性化作用が低い
といった傾向があります。
(ただし製品によって異なる)
錠剤には様々なアナボリックステロイドがあり、
筋肉増強作用の強さや男性化作用の強さも製品ごとにちがいます。
錠剤は男性化目的ではあまり使用されない
アナボリックステロイドはFTMの男性化目的ではあまり使用されません。
天然テストステロンと比べて筋肉はつきやすいですが、
血中テストステロン値が上がりにくく、
男性化作用が低いためです。
筋肉増強目的で使用されるFTMの方はいます。
この場合、
注射もしくは経皮でテストステロンを補充しつつ、
アナボリックステロイドを一緒に服用することになります。
ただしアナボリックステロイドを服用していようと、
トレーニングをしなければもちろん筋肉はつきません。
錠剤タイプは肝臓に負担がかかりやすい
テストステロンは肝臓で分解されます。
経口投与の場合、
肝臓→血液にのって全身に作用→肝臓という経路を踏みます。
なので2回肝臓を通ることになります。
これを肝臓初回通過効果といいます。
2回通る分、肝臓への負担は大きくなります。
また、アナボリックステロイドは分解されにくい構造になっているため、
天然テストステロンよりも負担がかかりやすい傾向にあります。
なので基本的に長期服用には向いていません。
男性化に使用できる製品はテストヒール
男性化目的で使用できる錠剤タイプとして、テストヒールがあります。
この製品はウンデカン酸テストステロンという成分です。
この成分は小腸を通してリンパ管経由で吸収されるように設計されているため、
肝臓初回通過効果は起こらず、
肝臓の負担は少なめです。
男性化作用、筋肉増強作用に関しては天然テストステロンに近いです。
ちなみにウンデカン酸テストステロンは注射のネビドと同じ成分です。
注射や経皮との比較
経口タイプのバイオアベイラビリティ(吸収率)は約5%です。
注射は100%、経皮は約10%です。
服用方法
毎日2〜3回に分けて服用します。
食べ物と一緒に服用すると、
吸収率が上がるため効果が高くなります。
服用量はテストヒールの場合、
1日4〜6カプセルが目安です。
※ホルモンバランスは人によって異なるため、
あくまで目安です。
代表的な製品と通販最安値
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