妊娠の可能性と胎児への影響について
テストステロン投与中は妊娠する?
テストステロンを投与していても生理が止まっていない状態なら妊娠します。
生理が止まっていればしにくいですが100%妊娠しないわけではありません。
特に投与開始から1年未満は、
ホルモン値が安定してないので生理が起こりやすく、
子宮や卵巣も衰えていないので避妊対策せずに性交をすれば妊娠する可能性はより高まります。
テストステロンを長年投与し続けていると、
卵巣と子宮の機能は徐々に衰えてはくるものの休止状態になっているだけなので、
ホルモンバランスの乱れなどのきっかけによって突然排卵がおこることがあります。
よって避妊対策は必ず必要です。
テストステロン投与中に妊娠したらどうなる?
胎児の発育に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
妊娠中のテストステロン療法は禁忌とされていますし、
投与中の妊娠も同様です。
妊娠中にテストステロンを投与すると、
胎児は通常よりはるかに多いテストステロンにさらされます。
胎児が女児の場合、
脳の構造が男性的に成長した事例があります。
妊娠が発覚した時点で投与をやめたとしても影響は免れません。
なのでもし投与中に妊娠してしまった場合は、
早急に医師の診察を受けると共にテストステロンを投与していることを伝えてください。
テストステロン療法をしているけど妊娠したい
テストステロン療法をしているけど子供がほしい、
妊娠したいという場合はまず投与を中止しましょう。
必ずしも妊娠能力が完全に元に戻るとは限りませんが、
投与をやめれば大抵は問題なく戻ります。
ホルモンバランスは徐々に本来のものに戻っていきますし、
生理がくるようになれば妊娠可能です。
投与をやめてからある程度の期間を空けることが大事です。
子供ができると成人するまで戸籍(性別)は変更できない
戸籍上の性別を変更するには以下の条件を満たしている必要があります。
・性同一性障害と診断されていること→性同一性障害の診断の流れ
・性別適合手術を受けている
・本人が20歳以上
・結婚をしていない
・未成年の子供がいない
つまりあなたに子供がいる場合、
その子が20歳になるまであなたの戸籍上の性別は変更できません。
結婚した後の戸籍変更も不可です
上記の条件の一つに結婚していないこととあります。
結婚している方は離婚をしない限り戸籍の性別を変えることはできません。
これは結婚した後に性別を変えると、
同性婚になってしまうからです。
日本で同性婚は認められていません。
戸籍の性別を変更した後なら結婚できます。
FTMであれば戸籍を男性に変更することで、
女性と結婚できます。
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