性同一性障害の診断の流れ

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病院で診断を受けたい

 

診断の正しい流れと気をつけるべき点や診断基準、
費用、診断を受けるメリットと意味についてまとめてあります。

 

 

 

 

目次

 

 

 

・診断を受けるメリット
・診断のステップ1 〜まずは精神科へ〜
・診断基準  〜医師はどこを見て診断する?〜
・気をつけるべき点 〜重要なのはあなたの意思〜

 

 

・診断のステップ2 〜治療はあなたの自由〜
・ホルモン治療について
・性別適合手術について
・治療は保険がきかない?
・費用はどのくらいかかる?

 

 

 

 

 

 

診断を受けるメリット

 

 

 

医師が悩み相談にのってくれるので、
日常生活での問題を解決するために協力してくれます。

 

 

 

診断を受け正式に性同一性障害と認められることで、
病院での治療がうけれるようになります。
(ホルモン療法と性別適合手術)

 

 

 

治療をうけることで性の不一致の苦痛を取り除き
本来のあなたとして生きていけるようになります。

 

 

 

 

性別適合手術を受ければ戸籍変更(名前と性別)が可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

診断のステップ 〜まずは精神科へ〜

 

 

 

正式に性同一性障害と診断されるためには
まず精神科かジェンダークリニックの病院へ行く必要があります。
できればジェンダークリニックが望ましいです。
そこで性同一性障害かもしれないと言い、診察を受けてみましょう。

 

 

 

 

そして
二人以上の精神科医が性同一性障害であると診断した場合に
正式に性同一性障害と認められます。

 

 

 

 

 

精神科医があなたにしてくれることは次の3つです。

 

 

 

・性同一性障害かどうかの診断
・精神的サポート〔日常生活における悩みなどの相談〕
・本人の意思の確認〔これからどうしたいか、どう生きたいか〕をした上での解決の手助け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診断基準  〜医師はどこを見て診断する?〜

 

 

診察を受けたい方が最も不安に思うのは、自分は本当に性同一性障害(以下GID)なのかどうかということです。
この点についてわかりやすく説明しましょう。

 

 

診断を下すのは医者です。
つまりあなたがGIDかどうかを決めるのは医者です。
では医者はなにを基準に決めるでしょうか。

 

 

「治療の必要があるかどうか」です。

 

 

わかりやすく言いますと、医師が判断するのはあなたがGIDかどうかではなく治療の必要があるかどうかなのです。
つまり仮にあなたが本質的にGIDであったとしても治療の必要性がなければ「GIDではありません」となるのです。
なので否定されたからといって落ち込むことはありません。
結局GIDかどうかを決めるのはあなた自身なのです。

 

 

GIDと診断されたければ治療の必要性を説明することが重要です。
具体的に言いますとどれだけ苦痛を感じているか、どれだけ日常生活に支障をきたしているかを医師にしっかり伝えることです。

 

 

これについては国際的な診断基準が定められています。
以下の4つの観点から治療の必要性を考慮します。

 

・自分の性別に対して持続的な違和感を感じているか
・体の性別とは逆の性別になりたいという意思がある、もしくは実践しているか
・日常生活でどれだけ苦痛を感じているか
・日常生活を送る上で大きな障害になっているか

 

 

医師はこの4つの観点からあなたに質問をしてくるので、悩みの大きさをしっかり伝えましょう。
この4つを満たしていてなおかつ悩みが深刻な場合、性同一性障害と診断されます。

 

 

 

 

気をつけるべき点 〜重要なのはあなたの意思〜

 

 

 

性同一性障害の診断は専門家でも難しく、
正しい診断結果がでるとは限りません。

 

 

 

また、本質的に性同一性障害であっても
悩みが深刻でなければ診断されません。
診断基準はあくまで治療の必要があるかどうかです。

 

 

 

納得のいかない診断結果の場合、
別の精神科医に再度診断してもらうことができます。

 

 

 

認められなくても落ち込む必要はありません。
最も大切なのはあなたの意思だということを忘れないようにしましょう。

 

 

 

 

診断のステップ2 〜治療はあなたの自由〜

 

 

 

 

二人以上の精神科医に認められたら次のステップ、つまり治療を受けれるようになります。
ただし性同一性障害は病気ではありませんので治療するかどうかは本人が決めれます。

 

 

 

治療の内容は大まかに3つに分けられています。

 

 

(1)カウンセリングによる悩みの解決と克服
(2)ホルモン治療
(3)性別適合手術

 

 

 

 

医師と共に
これからあなたがどうしたいか、どうなりたいかについて話し合いながら決めていきます。
あなたが望むのであればホルモン治療と性別適合手術に進みます。
それぞれに適した病院を医師が紹介してくれます。

 

 

 

 

 

ホルモン治療について

 

 

 

性ホルモンを投与して理想の性別に体を近づける治療法。
日常的に行わなければならない治療であり、
どのような効果があって、どのような副作用が生じるのかをしっかり理解した上で開始します。

 

 

 

生じる変化としては、
男性から女性へ(MTF)では乳房が大きくなる、精巣の収縮あるいは勃起力の消失などがあります。
女性から男性へ(FTM)では生理の消失や声変りなどがあります。

 

 

 

 

性別適合手術について

 

 

 

性別適合手術とは俗に言う性転換手術のことです。

 

 

 

性別適合手術はそれぞれ精巣切除、
子宮卵巣摘出を行うので永久的に生殖能力を失う、後戻りのできない手術です。

 

 

 

 

 

 

治療は保険が効かない?

 

 

 

 

性同一性障害は病気ではありませんので、
保険適応はうけれません。

 

 

 

治療費は3割負担でなく全額負担になるということです。
個人でホルモン治療をしている方が多いのはこのためです。

 

 

 

精神科での診察は保険が効きます。

 

 

 

 

 

 

費用はどのくらいかかる?

 

 

 

 

精神科での診察は初診料が1000〜3000円程度、
その後は毎月2000円程度です。〔基本的に月に一度の通院です〕

 

 

 

診断は慎重に行われるため結果が出るのに半年〜1年かかるのが一般的です。
場合によっては2年かかることもあります。

 

 

 

専門的な知識のない医師の場合、
紹介状をかいてもらい、別の病院を受診することになります。
この場合、紹介状の費用が1000〜1500円ほどかかります。

 

 

 

診断する上で場合によっては身体検査が行われます。
費用は1000〜3000円ほどです。

 

 

 

※上記の費用は全て保険適応の場合です。

 

 

 

ホルモン療法の費用・・・一年当たり20万前後

 

性別適合手術の費用・・・およそ200〜300万

 

 

 

 

ホルモン療法と性別適合手術の費用は病院によって大きく異なります。
治療方法も病院ごとに違います。

 

 

 

病院のホームページなどを見て、
自分自身で情報を集めたうえで
医師の方と相談して決めましょう。
その方が納得して治療を受けれると思います。

 

 

 

 

総括

 

 

 

 

 

・性同一性障害の診断はまずは精神科へ

 

 

・二人以上の精神科医に認められることで正式に性同一性障害となり治療が受けれる

 

 

 

・治療には精神的サポートとホルモン療法と性別適合手術の三種類がある

 

 

 

・ホルモン療法、性別適合手術は保険が効かない

 

 

 

 

 

望む自分になるために

 

 

 

性同一性障害の悩みは周囲や親に思い切って打ち明けても
理解されないことがほとんどです。
相談できる相手がいないのがつらい所です。

 

 

 

精神科でカウンセリングを受けることは治療を抜きにしても
きっとあなたにとって大きな支えとなるはずです。

 

 

 

自分がどうなりたいのか、なにを望んでいるのかを伝え
軽い気持ちで受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

関連ページ

 

 

・病院で治療を受けたい

 

・ホルモン治療をうけたい(MTF)

 

・ホルモン治療をうけたい(FTM)