性別適合手術の種類(MTF)

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受けたい人が知っておくべきこと〜手術の種類や費用など〜

 

性別適合手術は男性ホルモンを抑えるのと自己の体への嫌悪感を取り除くために行うものです。
メインは後者です。

 

 

 

ホルモン療法をしていないのであれば、まずはそちらから始めることをおすすめします。
なぜなら手術をすればほぼ一生ホルモン療法を続けなければいけませんし、男性ホルモンを抑えるのはホルモン剤だけでも十分可能だからです。
ホルモン療法をしても満足できない場合に限り手術を検討するべきです。

 

 

目次

 

・手術の種類
・まとめ
・タイでの手術が人気な理由
・日本での有名な執刀医

 

 

 

手術の種類

 

【1】精巣摘出術
【2】陰茎切除術
【3】陰核形成術
【4】外陰部形成術
【5】造膣術

 

 

 

【1】精巣摘出術

 

睾丸摘出術ともいいます。
いわゆる玉袋の中身をとる手術です。
ペニスはとりません。
玉袋もしぼんだ形で残りますが、一緒に切除してしまうことも病院によっては可能です。
男性ホルモンは精巣(睾丸)で大部分が生産されるため、これをとることで男性ホルモンの分泌は大きく低下します。
少量のホルモン剤で女性化が可能になり、ホルモン剤による体の負担を減らせれるメリットがあります。

 

費用    20〜30万

 

 

 

【2】陰茎切除術

 

ペニスをとる手術です。
部分切除の場合、今まで通り立ったままで排尿できます。
全切除では女性のように座っての排尿になります。
好きな方を選べます。
費用    40〜90万

 

 

 

【3】陰核形成術

 

陰核とはクリトリスのことです。
【1】で残したペニスをもとにクリトリスを作ります。
【2】陰茎切除とセットで行います。
神経をつなげることで性感を得られるようにすることも可能です。
ペニスとクリトリスはもとは同じ部位なので女性と似た性感が得られます。
費用     50万〜

 

 

 

【4】外陰部形成術

 

大陰唇と小陰唇(いわゆる割れ目)を形成する手術。
【1】で残した玉袋とペニスの皮膚を利用して形成し、見た目を女性そのものにします。
【1】【2】と同時に行うことになります。
リスクとして形成した部分が壊死してしまう可能性があります。
感染症や後遺症といったものもありえますので信頼できる医師のもとで十分に説明を受けた上で行います。
費用     精巣摘出や陰茎切除と同時手術で100万〜

 

 

 

【5】造膣術

 

膣を形成する手術です。
陰茎反転法、S字結腸法といった手術法があります。
陰茎反転法はペニス、S字結腸法はS字結腸をもとに膣を作ります。
この手術は受けなくても戸籍変更はできます。

 

 

 

女性として性行為ができるようになります。
しかしローションは必要なこと、キレイな見た目にはならないことは受け入れなければいけません。
またダイレーションというアフターケアが半永久的に必要になります。
ダイレーションとは膣に定期的にダイレーターという道具を挿入し、膣がふさがらないようにする処置のことで、痛みが伴います。

 

 

 

陰茎反転法とS字結腸法にはそれぞれメリットデメリットがあります。

 

 

陰茎反転法・・・

 

ペニスを利用して膣を作ります。
S字結腸法と比べて性感が良いこと、匂いが女性と同程度なことがメリットです。
デメリットとしてはペニスや陰のうが小さいと、浅い膣しか作れないこと、濡れないこと、ダイレーションが痛いことです。

 

 

S字結腸法・・・

 

S字結腸の一部を切り取り膣にします。
深い膣が作れること、ある程度濡れることがメリットです。
デメリットは手術が陰茎反転法より大掛かりになること、においが強いこと、性感が弱めなこと、腸なので吸収力があり感染症に弱いことです。

 

 

 

まとめ

 

大まかに分けてこのように5つの処置があります。
番号は手術の順序とは関係ありません。
本人の意思に応じて全ての処置を一括でやってしまうこともできます。
というのも、ペニスを切除してしまえばクリトリスや外陰部の形成ができなくなってしまうからです。

 

 

 

また、外陰部の形成はペニスの他に陰のう(玉袋)も利用されるのですが、精巣(金玉)をとってしまうと陰のうは時間経過と共に徐々にちぢんでしまい、面積量が足りなくなるといった問題がおこってしまう可能性もあります。

 

 

 

病院や医師によって手術の仕方が変わってくるため同じ病院、同じ医師に全ての手術をお任せするのが望ましいです。

 

 

 

タイでの手術が人気な理由

 

日本で手術を請け負っている病院は非常に少ないのに対し希望者は年々増えている傾向にあるため1年以上予約で埋まっている病院がほとんどです。
また費用も高く、【1】〜【5】の総額で250万円前後かかります。
これらの理由からタイで手術を受ける方が実は多いです。

 

 

 

タイだと手術代は100万〜200万円で済みます。
またニューハーフ人口が世界一多い国で手術がさかんにおこなわれているので、経験豊富な医師が対応してくれる病院も多いです。

 

 

 

しかし外国で手術することは常に一定のリスクが伴います。
考慮しなければならないのは

 

 

・経験豊富=技術が優れているとは限らない
・信頼できる医師なのか
・術後のケアをどうするのか
・日本と比べると衛生面と手術の丁寧さで劣るといわれている
・言語の違いによりコミュニケーション、要望がしっかり伝わっているかわからない

 

 

といった点です。
もしタイで手術を受けたいのであればネットで病院の口コミなどを検索してみるとよいかもしれません。

 

 

 

日本での有名な執刀医

 

以下はGID学会が発表した日本の正式な認定医(敬称略)です。
性別適合手術、性同一性障害のエキスパートといってもよい方達なので、日本で手術を望むのであれば参考にしてください。

 

 

阿部輝夫(あべメンタルクリニック)

 

石原理(埼玉医科大病院)

 

内島豊(赤心クリニック)

 

織田裕行(関西医科大滝井病院)

 

康純(大阪医科大病院)

 

中塚幹也(岡山大病院)

 

針間克己(はりまメンタルクリニック)

 

松本洋輔(岡山大病院)

 

百沢明(山梨大病院)

 

 

 

性別適合手術のほかにも豊胸手術、レーザー脱毛、二重など女性の魅力を追求する施術もあります。

 

 

 

 

 

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