性別適合手術の種類(FTM)

受けたい人が知っておくべきこと〜手術の種類や費用など〜

 

性別適合手術の目的は女性ホルモンの分泌を抑えるのと体の嫌悪感を取り除くことです。
メインは後者です。
ホルモン療法をしていないのであれば、まずはそちらから始めることをおすすめします。
なぜなら手術をすればほぼ一生ホルモン療法を続けなければいけませんし、女性ホルモンを抑えるのはホルモン剤だけでも十分可能だからです。
ホルモン療法をしても満足できない場合に限り手術を検討するべきです。

 

 

目次

 

・手術の種類
・【1】子宮卵巣摘出術
・【2】膣閉鎖術
・【3】尿道延長術
・【4】陰茎形成術
・【5】膣粘膜切除
・タイでの手術が人気な理由
・日本での有名な執刀医

 

 

 

 

 

 

手術の種類

 

 

【1】子宮卵巣摘出術
【2】膣閉鎖術
【3】尿道延長術
【4】陰茎形成術
【5】陰嚢亀頭形成

 

 

 

【1】子宮卵巣摘出術

 

腹部もしくは膣から子宮と卵巣を摘出する手術です。
女性ホルモンは卵巣で大半が生産されるため、摘出することで女性化がほぼ止まります。
戸籍の性別を変更するために必要な手術でもあります。
三つの手術法がありそれぞれメリットデメリットがあります。

 

 

開腹式

 

へその下あたりを横に開腹して子宮卵巣を摘出する方法です。
費用が安いですが傷跡がお腹に残るデメリットがあります。

 

 

腹腔鏡式

 

開腹式と同じ手術法ですが、特殊な器具で摘出するため傷が小さく済みます。
費用が少し高くなるのと肥満の人は不可能です。

 

 

膣式

 

膣から卵巣子宮を切除して取り出す方法です。
体への負担が少なく傷跡も残りません。
三つの中で最もおすすめですが、膣が狭いと手術できないというデメリットがあります。

 

 

 

FTMの方の大半は性交渉の経験をもたないため膣が狭く、膣式を選べる方は少ないです。
開腹式で手術する方が一番多いです。

 

費用  50〜100万

 

 

 

【2】膣閉鎖術

 

腟を閉じる手術です。
【1】の子宮卵巣摘出をすることで生理がこなくなるので膣を閉じれるようになります。
膣を閉じるには3つの方法があります。

 

 

切除法

 

膣を切除し閉鎖する方法。
難しい手術で失敗すると腸などを傷つけて大出血してしまう可能性があります。

 

 

形成術

 

膣の入り口のみを閉鎖する方法。
切除法と比べて安全な手術です。

 

 

閉鎖法

 

膣の表面のみを切除し、くっつける方法。
こちらも切除法と比べて安全です。

 

 

費用20〜30万

 

 

 

【3】尿道延長術

 

【4】陰茎形成の前段階の手術です。
尿道をのばし前方までもってくることで男性と同じ姿勢(立ちながら)で排尿が可能になります。
【2】膣閉鎖術と同時に行います。
膣を閉鎖する際に尿道を前方まで伸ばしておきます。

 

 

費用50〜80万

 

 

 

【4】陰茎形成術

 

ペニスを作る手術です。
陰茎とはペニスのことです。
【3】尿道延長術で伸ばした尿管をもとにペニスを形成します。
【3】は医師によって様々な手術法があるため、
【3】と【4】は同じ医師のもとで受けましょう。
二つの手術法があります。

 

 

Meta法

 

ホルモン療法により肥大化した陰核(クリトリス)をもとにペニスを形成します。
クリトリスとペニスは元は同じ部位なので自然な見た目になります。

 

 

メリット・・・見た目や勃起が自然的。費用が安い。体の負担が少ない

 

 

デメリット・・・陰核(クリトリス)をそのままペニスにするのでサイズが小さく性行為は難しい。その他、サイズが小さいことによる日常生活面での不満

 

 

 

Phallo法

 

体の一部をもとにペニスを形成します。
前腕の組織を使うのが最も仕上がりが良いといわれています。

 

 

メリット・・・大きいペニスを形成でき、性行為ができるようになる確率が高い。神経を繋げるので、性感もMeta法同様に得られる。

 

 

デメリット・・・費用が高い。流用元の部位(前腕)に傷跡が残る。ペニスの見た目がmeta法と比べて不自然

 

 

 

費用  200万〜

 

 

 

【5】陰嚢亀頭形成

 

陰のうはいわゆる金玉、亀頭はペニスの先端のことです。
陰のうは大陰唇もしくはシリコンで形成します。

 

 

費用  30〜50万

 

 

 

 

大まかに分けてこのように5つの処置があります。
番号は手術の順序とは関係ありません。
手術は病院や医師によって方法が異なるため、同じ病院、同じ医師に全ての処置を一括でやってもらうのが望ましいです。

 

 

 

タイでの手術が人気な理由

 

日本で手術を請け負っている病院は非常に少ないのですが希望者は年々増加傾向にあるため、1年以上予約で埋まっている病院がほとんどです。
また費用も高く、総額数百万円かかります。
こういった理由からタイで手術を受ける方が実はかなり多いです。
タイだと手術代は150万円〜でできます。
また、ニューハーフ人口が世界一多い国で性別適合手術がさかんにおこなわれているので医師や病院が多いです。

 

 

 

しかし外国で手術をすることは常に一定のリスクが伴います。
考慮しなければならないのは

 

 

 

・信頼できる医師なのか
・術後のケアをどうするのか
・日本と比べると衛生面と手術の丁寧さで劣るといわれている
・言語の違いからコミュニケーション、要望がしっかり伝わっているか分かりづらい。

 

 

といった点です。
もしタイで手術を受けたいのであれば受けた方の体験談をネットで調べてみるとよいかもしれません。

 

 

 

日本での有名な執刀医

 

以下はGID学会が発表した日本の正式な認定医(敬称略)です。
性別適合手術、性同一性障害のエキスパートといってもよい方達なので、日本で手術を望むのであれば参考にしてください。

 

 

 

阿部輝夫(あべメンタルクリニック)

 

石原理(埼玉医科大病院)

 

内島豊(赤心クリニック)

 

織田裕行(関西医科大滝井病院)

 

康純(大阪医科大病院)

 

中塚幹也(岡山大病院)

 

針間克己(はりまメンタルクリニック)

 

松本洋輔(岡山大病院)

 

百沢明(山梨大病院)

 

 

 

性別適合手術のほかにも乳房切除一式、鼻すじ、二重といった、より男性らしくなるための施術もあります。

 

 

 

乳房切除について

 

男性ホルモンを投与しても乳房の縮小はほとんど起こらないので多くの場合乳房切除術が必要になります。
乳房が小さい場合には乳輪の周囲を切開して乳腺など内部組織を掻き出し、余剰皮膚を切り取る方式をとります。これは瘢痕が目立たないです。

 

 

 

乳房が大きい場合や(乳房を不快に思って圧迫するなどにより)下垂している場合には、乳房の下溝に沿って皮膚を切開します。
乳頭は一度遊離させて適切な位置に移植します。
瘢痕が目立ちやすいです。

 

 

 

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