性別を変えるメリット
戸籍の性別を変えることでその性として社会で生活していくことが認められます。
公共施設を変更後の性別で利用できるようになったり、結婚できる対象が変わります。
また病院でのホルモン療法が保険適応(3割負担)になるメリットもあります。
ホルモン不足という症状の治療目的でホルモン剤が処方されるからです。
性別変更する方は年々増えています。
2004年は全国で130人
2010年には500人
2015年は1000人にまで増えました。
目次
・性別を変える為の条件
・費用
・必要書類
・戸籍謄本が複数あるかどうかわからない場合
・変更までの手順
・戻すことは可能か
・既婚者は注意
性別を変える為の条件
次の全ての条件を満たしていることが条件です。
・性同一性障害と診断されていること→性同一性障害の診断の流れ
・20歳以上
・結婚をしていない
・未成年の子供がいない
・性別適合手術をしている
性別適合手術の具体的な内容は
MTF(男から女へ)の場合・・・睾丸(金玉)摘出と陰茎(ペニス)切除
FTM(女から男へ)の場合・・・子宮卵巣摘出
乳房など他の施術は関係ありません。
費用
費用は収入印紙の800円のみです。
必要書類
・性別変更の申立書
家庭裁判所で入手できます。ダウンロードも可
・性同一性障害の診断書(二人以上の医師による診断書)
・手術証明書
性別適合手術の証明書です。
・住民票
・戸籍謄本(全部事項証明書ともいう)
役所に行けば交付してもらえます。
性別変更には出生から現在までの全ての戸籍謄本が必要です。
・収入印紙(800円、申立書に貼附)
戸籍謄本が複数あるかどうかわからない場合
戸籍謄本は人によっては出生から現在まで複数の謄本がある場合があります。
複数あるかどうか分からない場合は、まず現在の本籍地の市役所に行きます。(本籍地は住民票を見ればわかります)
そして戸籍課で戸籍謄本をくださいといいましょう。
戸籍謄本をもらう際に、窓口の方に「出生までの戸籍謄本がほしいのですが、他にありますか?」と聞いてみましょう。
なければそれだけでOKですし、ある場合は「○○県の○○市役所に請求してください。」
と言われるのでそこへいきましょう。
遠い場合は郵送で請求できます。
これを出生時の戸籍になるまで繰り返します。
変更までの手順
・お住まいの地を管轄している家庭裁判所に申立書を提出します。
弁護士は必要ありません。
↓
↓
・審判
審判内容は診断書に記載されてる内容の確認。
新しい性で生きる覚悟の確認をかんたんに質問されます。
↓
↓
・結果報告
およそ一週間か二週間ぐらいで結果が届きます。
↓
↓
・各種名義変更手続き
保険証や免許証などの名義変更手続きをしましょう。
以上です。
全て合わせて3週間程度で完了します。
戻すことは可能か
元の性別に戻すことも可能ではありますが現実的ではありません。
というのも変更する条件は一度目と同じだからです。
つまりもう一度性別適合手術をうけなければなりません。
なので良く考えて決めましょう。
既婚者は注意
結婚している方が性別を変更すると同性婚になってしまいます。
日本では同性婚は認められていないため、性別を変更するには離婚届けを提出する必要があります。
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関連ページ
・戸籍(性別)の変更法