利尿剤
成分: スピロノラクトン 100mg
効果: ☆☆☆☆★
健康リスク: ☆★★★★
半減期: 11〜12時間
実は男性ホルモンを抑える作用がある
本来は利尿剤(尿をでやすくする薬)として広く流通している薬です。
病院で処方されたことのある方もいるのではないでしょうか。
とても安全性の高い薬ですが、実は大量に飲むと男性ホルモンが抑制されてしまうという副作用があります。
これを逆に利用してニキビや脱毛症の治療に使うことがあります。(男性ホルモンが減ることで改善が見込める)
さらに大量に服用し続ければ女性化も可能なほどに男性ホルモンは低下します。
なので世界各国で女性化目的で使用されていたりもします。
女性化でのレビュー
男性ホルモンを抑える3大薬(プロベラ、アンドロキュア、スピロノラクトン)のうちの一つ。
最大のウリは安全性の高さです。
大量&長期服用してもこれといった重大な健康リスクがないため3つの中で最も安全とされています。
去勢並みに男性ホルモンを下げれることも証明されてます。
おまけに安いのでアメリカではMTFの第一選択肢として推奨されてます。
ただし唯一にして最大の欠点として声が低くなるという副作用があります。
これは商品の副作用欄にも記載されているものの、どのような理由で起こるのかはいまだに解明されていません。
この副作用があるため実際に使用しているMTFはほとんどおりません。
もし低くなっても構わないよ、という方であれば第一選択肢にしていいと思います。
しかし声の変化が受け入れられない場合は使用するべきではないでしょう。
一度下がれば元には戻りません。
服用法
1日2回に分けて12時間ごとに服用します。
本来の用途やニキビ、脱毛症の改善目的の場合は1日50〜100mgです。
女性化目的では最大200mgまで増やします。
女性ホルモン剤を服用せずとも、男性ホルモンが低下するにつれ胸が膨らんでくることがあります(女性化乳房)。
1日75〜150mgだと16.6%、150mg以上だと52・5%の方に現れます。
通常は投薬を中止すれば1〜2カ月で消失しますが、投与期間が長くなると乳腺組織の繊維化が進行し、消退しにくくなります。
気をつける点
まれに起こる重大な副作用として電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)があります。
脱力感、不整脈、吐き気、嘔吐などの症状がでたら服用を中止して医師の診察を受けてください。
長期服用する場合は定期的に血液検査をする必要があります。
他の薬との飲み合わせについては商品説明書をお読みください。
半減期
スピロノラクトンの半減期は11〜12時間です。
半減期とは薬の効果が半減するまでの時間のことです。
半減期に合わせて服用していくことで24時間常に効果を得られるので、
スピロノラクトンの場合、
一日2回、12時間ごとに服用していくのが理想です。
スピロノラクトンの効果
・利尿作用
体の余分な水分を塩分とともに尿に排出します。
その結果、むくみがとれて血圧が下がります。
同時に心臓の負担も軽くなります。
・ニキビの改善
男性ホルモンは皮脂の分泌を促進させる作用があります。
男性ホルモンの働きを抑制することにより皮脂が減り、
角質も減るためニキビの改善と予防効果があります。
ニキビの治療目的ではベンザックもおすすめです。
→ベンザックジェルの最安値
・体臭の変化
男性ホルモン低下により皮脂の分泌が減るので
体臭や加齢臭は軽減されます。
・はげの改善
男性ホルモンが原因の脱毛症(はげ)を緩和し、
発毛効果も得られます。
しかし純粋に発毛目的で使用するならミノキシジルの方が効果が高くおすすめです。
→ミノキシジルの最安値
【高用量での効果】
高用量を服用すると男性ホルモンが強力に抑制されるため、
男性的な特徴が徐々に薄れていき、
以下のような変化が起こります。
・筋肉量減少
男性ホルモン低下により筋肉量が落ちます。
手足が細くなり女性的なきゃしゃなものになりやすくなります。
普段使っている筋肉はそれほど落ちないので、
トレーニング次第ではある程度の維持は可能です。
・体型の女性化
女性的な脂肪のつき方になります。
男性は肩幅が広くお尻が小さい逆三角形型ですが、
お尻に脂肪がつき大きくなるので三角形型になります。
体や顔の輪郭も骨ばったゴツゴツした感じから
丸みのあるやわらかい輪郭に変わります。
・皮膚の女性化
皮下脂肪がつきやすくなり、
ぷにぷにした肌触りになります。
皮脂の分泌が低下し、水分量が増えるのできめが細かくなります。
女性のようなしっとりなめらかな肌になります。
しかし男性の皮膚に比べ、薄く弱いものになります。
皮脂の分泌が低下する分乾燥肌になりやすくなるでしょう。
・乳房の発達
男性ホルモン低下により胸が女性のように発達する可能性があります。
発達の程度は女性と同じく個人差が大きくでます。
一般的に胸は脂肪なので、
痩せ型の方ほど大きくなりにくいです。
胸(乳腺)の痛みや圧迫感を感じる場合は胸が大きくなる前兆です。
・髪の女性化
髪もホルモンの影響を受けるので、
男性ホルモン減少により
女性のような細くしなやかなものになります。
・体毛が薄くなる
髪に育毛効果があるのに対して
髪以外の体毛は逆に薄くなっていきます。
スピロノラクトンの副作用
男性ホルモン低下による症状が主です。
・吐き気、つわり様症状
服用初期に見られます。
ホルモンバランスの変化によるもので、
朝の吐き気や、食欲不振をもたらすことがあります。
2〜3ヶ月で身体が慣れてくるので重く捉える必要はありませんが、
症状が重い場合は服用を中断し、医師の診察を受けてください。
・性欲低下
男性ホルモンによる本能的な性欲は低下します。
・性的機能不全
男性ホルモンは性欲を亢進させる作用があります。
なので抑制されることで性欲が減退します。
高用量の長期服用では勃起不全になる可能性があります。
・生殖能力低下と精子形成障害
高用量の長期服用で起こる可能性があります。
生殖能力低下・・・精子を生産する機能が損なわれる可能性があります。
精子形成障害・・・精子自体の機能に影響がでる可能性があります。(受精能力の欠如など)
どちらも子供が作れなくなるリスクに至ります。
これらは服用をやめれば回復する場合もあれば完全に回復しない場合もあるので、
よく考えた上で検討しなければいけません。
精液検査を行えば調べることができます。
まれに起こる重大な副作用
・高カリウム血症
だるい、嘔吐、息切れ、脈の乱れ、手足のしびれ、不安感、取り乱す、けいれん不整脈などが主な症状です。
・急性腎不全
尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇が主な症状です。
・重い皮膚・粘膜障害
発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感が主な症状です。
これらが現れたら服用を直ちにやめ、
医師の診察を受けてください。
高カリウム血症になっていないかチェックするために、
3か月〜6か月に一度のペースで血液検査をし、
カリウム値を調べましょう。
全ての副作用を記述していません。
服用の際は商品説明欄に記載されている注意事項をよく読みましょう。
当ページに記載されている内容は安全を保証するものではありません。
記載内容によるいかなる責任も負いかねますのでご了承ください。
服用してはいけないケース
・無尿または急性腎不全の患者
・高カリウム血症の患者
・アジソン病の患者
・タクロリムス、エプレレノン、ミトタンを投与中の患者
・製剤成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・ACE阻害薬およびA2拮抗薬、あるいはアリスキレン(ラジレス)と併用するときは、高カリウム血症に注意。
・ドロスピレノン(ヤーズ)と飲み合わせると、高カリウム血症を起こしやすくなるかもしれません。
スピロノラクトンの服用法
成分量 1錠あたり100mg
・通常の服用法
本来の用途もしくは、
にきびやはげの改善目的で服用する場合。
1日50〜100mg
12時間ごとに一定量を服用していくのが理想です。
飲み方の例
1日100mg(1錠)なら朝50mg、夕50mg
・女性化目的での服用法
高用量を服用し男性化を止めます。
1日の服用量の目安 50〜200mg
12時間ごとに一定量を服用していくのが理想です。
最初は50mgから開始し、徐々に1日の服用量を増やしていきます。
※ホルモンバランスは一人一人違うので必ずしもこの量が適正とは限りません。
あくまで標準的な推奨量です。
飲み忘れたときは気づいたタイミングで1回分を飲みます。
ただし次の服用時間が近いときは飲まずにとばしてください。
(一回分休むということです)
女性化には卵胞ホルモンも必要
男性が女性化するためには2つの条件を満たす必要があります。
1 女性ホルモン値を上げること
2 男性ホルモン値を下げること
スピロノラクトンには2の男性ホルモン値を下げる作用がありますが、
女性ホルモン値を上げる作用はないため、
女性ホルモンである卵胞ホルモン剤を一緒に服用していく必要があります。
卵胞ホルモンとは体を女性らしく成長させるホルモンであり、
服用することで女性ホルモン値が上昇します。
女性化に理想的なホルモン値
女性と同じホルモンバランスが理想です。
血液検査で男性ホルモン値と女性ホルモン値を調べましょう。
男性ホルモン値は総テストステロン値という項目です。
女性ホルモン値はエストラジオール値という項目です。
この二つが女性と同じ値になれば女性化が最速で進み、
徐々に女性的な身体変化が起こります。
・理想のテストステロン値は35〜60
75ng/dl以下になることが望ましく、
35〜60ng/dlが理想的といわれています。
男性の本来の基準値 277〜1111 ng/dl
女性の本来の基準値 16〜86 ng/dl
・理想のエストラジオール値は20〜200
20 pg/ml〜200pg/mlが理想です。
男性の本来の基準値 16〜71 pg/ml
女性の本来の基準値 16〜331 pg/ml
エストラジオール値は範囲内に収まっていれば数値は特に気にしなくても結構です。
というのも、
エストラジオール値は女性でも生理などの周期によって値が激しく上下するからです。
高ければその分女性化するというわけでもありません。
・血液検査の費用
総テストステロン値とエストラジオール値の両方で
2000円程度(保険適用外なら7000円ほど)です。
保険適用でやってもらえるかは医師の方次第です。
・保険適用外とは
保険証があれば医療費は本来、3割負担で済みますが、
これは病気の疑いがある場合に限ります。
病気の症状がない場合や健康診断が目的の場合は
保険適用外となり、
全額自己負担になります。
ホルモン値の検査は保険適用外であり、
本来なら全額自己負担になるのですが、
理解ある医師の方は3割負担で受けさせてくれることもあります。
中性化目的での使用について
女性ホルモンは体を女性的に、
男性ホルモンは男性的に成長させてくれる性ホルモンです。
スピロノラクトンを高用量で毎日服用し続けると男性的な成長が止まり、
その特徴も薄れていきます。
よって卵胞ホルモンを服用せず、
スピロノラクトンのみを服用し続けるといわゆる中性化が起こります。
しかしこれは現実的に不可能といってよいです。
なぜなら性ホルモンというのは体調を維持する上で必要不可欠なものだからです。
性別にかかわらず(例えば男性でも)女性ホルモンか男性ホルモンのどちらかが
十分にあればなにも問題ありません。
しかしスピロノラクトンのみを服用すると、
男性ホルモンと女性ホルモンの両方が不足してしまいます。
この場合、
・更年期障害
・骨粗しょう症
といった症状が現れてきます。
更年期障害は
だるさ、頭痛、多汗、冷え性、吐き気、めまいなどの体調不良です。
その名の通り更年期の女性におこりがちですが、
加齢によるホルモンの分泌低下が原因なので、
同じ状況になれば男性でも発症します。
骨粗しょう症は骨密度が著しく低下し骨折しやすくなる病気です。
クリルビタミンについて
クリルビタミンとはホルモン剤のリスクを緩和する目的で作られたサプリです。
主成分であるEPA、DHAが血栓症予防の他様々な健康増進効果がありホルモン剤と相性の良い成分です。
EPA、DHAとは青魚に多く含まれる栄養素でオメガ3脂肪酸とも呼ばれています。
これらには血液をサラサラにする効果+固まりにくくする効果があり、
血栓症リスクを軽減できます。
熱に弱く、加熱調理をすると壊れてしまうので刺身などの生魚からしか摂取できませんが、
クリルビタミンはカプセルタイプなので効率的に摂取できます。
成分は南極のオキアミから抽出しているので環境汚染の心配もなく安心して服用できます。
クリルビタミンの効果
・血栓症リスクを軽減
血小板の凝集作用があるトロンボキサンA?と血小板の凝集抑制作用があるプロスタサイクリンI?を作り出す作用があり抗血栓作用が得られます。
つまり血液の凝固を防ぎさらにサラサラにします。
・うつ病予防
DHAには実験によりうつ病の予防と改善効果が確認されました。
・肝機能の改善
成分のスクワレンとカキエキスには肝機能改善効果があります。
ホルモン剤やお酒のダメージから肝臓を守ります。
・血液中のコレステロール、中性脂肪を下げる
血中脂質低下作用があり、
コレステロールや中性脂肪を下げます。
悪玉コレステロールを減らす一方で善玉コレステロールは増やす作用があります。
これにより血がきれいになります。
・動脈硬化、高脂血症の予防
血管の負担が減るので血管年齢が若く保たれます。
・高血圧の改善
血圧降下作用があります。
また血流改善も合わさり血圧が正常化します。
・心疾患と脳疾患の予防
心臓病の発症率を5年間で53%低下させます。
脳こうそく、脳卒中、心筋こうそくなど全身の血管系の病気を予防できます。
・アレルギー改善
花粉症やアトピーなどの症状を緩和します。
オメガ3は体内では作れない成分で外部から摂取するしかありません。
不足するとアレルギーが起こりやすくなることがわかっています。
・免疫強化
体の免疫力が上がることでガンなどの予防になります。
・記憶力、学習能力の向上
DHAは脳の老化を食い止め働きを活性させる効果があります。
アルツハイマーにも有効なことが証明されています。
・しわやしみ、たるみの予防
アスタキサンチンという強力な抗酸化力のある成分が含まれています。
肌に紫外線が当たると活性酸素が発生します。
活性酸素は有害な物質で、
シミ、しわ、たるみの原因になります。
ホルモン剤の女性化効果で肌が薄くなると、
紫外線に弱くなりシミやしわができやすくなります。
これを強力に抑えてくれるので美肌効果があります。
また、血流改善によって血液中の栄養、酸素が細胞のすみずみまで行き渡ることで、
若返りや美容効果も得られます。
・視力回復
網膜の脂肪にもDHAが含まれており、
網膜細胞をやわらかくする働きがあることから、
網膜の反射機能を高め、視力の回復に役立つともいわれています。
・肌荒れやニキビの改善
ホルモン剤でホルモンバランスが変化すると肌荒れやニキビが起こりやすくなります。
→クリルビタミンの最安値
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