性同一性障害の原因は本人とは無関係?

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実は生まれつきのものだった?

 

 

 

 

性同一性障害は先天性説と後天性説がありますが、
医学の発達と長年の研究により先天性説、
つまり生まれつきのものではないか
というデータが出ています。

 

 

 

育った環境や本人の意思などは関係ない
というのが現代の世界の医学での主流の考えです。

 

 

 

目次

 

 

 

・人には3つの性別がある
・脳の性別=心の性別?
・脳の性別が決まる時期と一致しない原因
・脳の性別を知る方法
・性同一性障害が生まれつきのものだと裏付ける文献

 

 

 

 

人には3つの性別がある

 

 

 

まず性同一性障害は心の性別と体の性別が一致しないことにより起こります。

 

 

 

心の性別の存在については長い間議論が繰りかえされてきましたが
その存在を実証する術はいまだありません。

 

 

 

しかし
体の性別とは別の
その人自身の真の性別ともいえる
心の性別が存在しなければ、
説明のつかない事例が長い医学の歴史の中で、いくつも確認されてきました。

 

 

 

 

さらに医学の発達により脳にも性別があるということがわかっています。
男女で構造が違うのです。

 

 

 

 

つまり人には

 

 

 

体の性別
脳の性別
心の性別

 

 

 

 

という3つの性別があることになります。

 

 

 

心の性別を明確に判別する方法はいまだなく、
これが性同一性障害の診断の難しさの要因になっています。

 

 

 

現在の医学で判別できるのは
体の性別と脳の性別だけです。

 

 

 

脳の性別=心の性別?

 

 

 

心の性別を調べる方法がない以上
これを実証することはできませんが、

 

 

しかしアメリカで性同一性障害者の脳の性別を調べたところ、
体の性別と一致していない方がほとんどでした。

 

 

 

つまり脳の性別=心の性別であり、
脳の性別と体の性別が一致しなかった場合に
性同一性障害になるのではないか
という一つの推測が成り立ちます。

 

 

 

 

 

育った環境によっては脳の性別と心の性別が逆になってしまうこともあるかもしれません。
そういうケースもあるでしょう。
それもまた性同一性障害です。

 

 

 

 

 

 

 

脳の性別が決まる時期と一致しない原因

 

 

 

脳の性別が性同一性障害の原因となるのなら、
それはどうやって決まるのか。
一致しない原因とは?

 

 

 

人は胎児の段階でまず体の性別が決定され、
その後に脳の性別が決定されます。

 

 

 

 

精子と卵子が受精した際に体の性別が決まります。
つまり妊娠直後です。
脳の性別が決まるのは妊娠3ヵ月後〜4ヵ月後です。
この期間は母親からホルモンを与えられて育ちます。

 

 

 

 

体が男性ならば男性ホルモンを多く与えられるので、
脳も性別決定時期において男性を選択します。
そしてその後、男性の構造として成長していきます。

 

 

 

体が女性の場合は、
女性ホルモンを多く与えられるのではなく、
男性ホルモンの量が少なくなります。
つまり受ける男性ホルモンが少ないと
脳も女性脳として成長します。

 

 

 

 

 

 

本来は体の性に合ったホルモン量を受けるのですが、
なんらかの原因でそれが阻害されたり、
場合によっては正しいホルモンを受けていても
一致しないこともあるかもしれません。

 

 

 

 

 

一致しない原因として現在有力なのは環境ホルモンです。
これがお母さんのホルモンバランスに影響を与え
胎児にも及んでいるのではないかという説です。

 

 

 

 

不妊症や性同一性障害者は年々増えています。
これも環境ホルモンが原因だという説を後押ししていますが、
あくまで現段階では仮説に過ぎず、
まだはっきりとしたことは分かっていません。

 

 

 

 

とりあえずわかっているのは
脳の性は母から受けるホルモンで決まること、
この過程でなんらかの障害がおこると
体との性が一致しなくなる、ということです。

 

 

 

脳の性別を知る方法

 

 

 

 

脳の性別がわかれば性同一性障害の判断材料のひとつとなりえます。

 

 

 

 

脳の男女の差としては分界条床核があります。
性行動に関わりの深い部位と言われていますが、
男性と女性で大きさがちがく、男性の方が1.5〜2倍ほどに大きいです。
なのでこの大きさを調べると脳の性別がわかります。

 

 

 

 

他にもかんたんな方法として
指を見ることである程度判別できます。
診断したい場合は脳の性別診断をご覧ください。

 

 

 

 

性同一性障害がうまれつきのものだと裏付ける文献

 

 

 

 

 

興味深い事例があります。

 

 

 

1965年デイヴィッド・ライマーはカナダで男児として出生したが、
生後8か月にして事故で男性器を失ってしまいます。

 

 

 

両親は息子の将来を憂慮し、
著名な性科学者ジョン・マネーの勧めもあって性別再判定手術を施すことに同意。
女児として育てていくことに。

 

 

 

彼には双子の兄弟がいました。
一卵性双生児の兄弟なので生物学的に限りなく同じであるといえます。
つまり双子の一人を男の子、もう一人を手術を施し女の子として育てていくことにしたのです。

 

 

 

結果として、デイヴィッド・ライマーは14歳のときに父親から真相を知らされるまで一度も自分を女の子のように感じたことはなく、
性同一性との不一致に苦悩する日々を送っていたそうです。

 

 

 

彼は早い時期から女児として育てられ、
性器も女性でありながら、
女の子らしいところがなく、性格はまさに男の子そのものだったようです。

 

 

 

幼少の頃は“自分は女の子ではない”ということをうまく言葉に説明できなかったが、
いつも「自分は女の子ではない」「とにかくしっくりこない」「何かが間違っている」と感じており、
徐々に「自分は絶対に女の子ではない」と自覚していきます。

 

 

 

真実を知らされてからはすぐに本来の性に戻ることを決意、
のちに男性としての人生を過ごしました。

 

 

 

この症例は、人の性同一性の形成は、環境要因か、生物学的要因かの論争において有名な症例となっています。
考えられる結論は二つあり、

 

 

・心の性別は生まれながらにして決まっている
・脳の性別がそのまま心の性別になり、環境の影響は受けない

 

 

ということです。
どちらにしても性同一性障害は生まれつきのものであるという結論になります。

 

 

 

 

総括

 

 

人には体、脳、心の3つの性別がある。
体と心の性別が一致しないと性同一性障害になる。
心の性別は脳の性別の影響をうける。
脳の性別は母胎内でのホルモンで決まる。
つまり性同一性障害は先天性のものであるというのが現在の医学の考え。

 

 

 

 

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