男性ホルモンはアンドロゲンとも呼ばれるステロイドホルモンです。
テストステロン
デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)
ジヒドロテストステロン(DHT)
アンドロステロン
アンドロステンジオン
エピアンドロステロン
などがあります。
アナボリックステロイド
蛋白同化作用を有するステロイドホルモンのことをいいます。
多くは男性ホルモン作用も持っています。
蛋白同化作用とは摂取したタンパク質を筋肉に変える作用のことです。
ウェイトトレーニングなどの強い負荷がかかる運動や適切な食事と組み合わせることによって短期間で劇的な筋肉増強を促し、通常では得られない筋肉成長が起こります。
筋肉増強剤やドーピング薬物として知られています。
テストステロン
最も代表的な男性ホルモンです。
テストステロンは血液中に2つの形で存在します。
(結合テストステロン、遊離テストステロン)
結合テストステロンにはさらに性ホルモン結合グロブリン(SHBG)とアルブミン結合テストステロンがあります。
遊離テストステロンはタンパク質に化学的に結合せず細胞上のアンドロゲン受容体部位に容易に結合することができるので、テストステロンの活性形態とみなされています。
血液検査で測る「総テストステロン」とは結合テストステロンと遊離テストステロンの合計です。
遊離テストステロン
遊離テストステロンはテストステロンの活性形態であり、つまり体内で作用しやすいテストステロンです。
血液検査で調べることが可能です。
遊離テストステロンを調べることでテストステロン療法がどのように進行しているかがより把握しやすくなります。
基本的に総テストステロンの0.3%?5%の範囲であり、約2%が最適レベルと考えられています。
ジヒドロテストステロン(DHT)
テストステロンが5α還元酵素の作用で転換することによりでき、男性胎児にとって外性器を形づくる役割を果たすと言われています。
思春期ではニキビやはげの原因になる男性ホルモンといわれています。
フィナステリドという男性型脱毛症の治療薬がありますが、これは5α還元酵素の阻害作用でジヒドロテストステロンの産生を抑えます。
今後の研究により、フィナステリドを併用すればテストステロン療法をしてもニキビやハゲを避けることが期待できると思われます。
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各基準値
男性(20〜29歳) 女性(20〜29歳)
総テストステロン 277〜1111 16〜86 (ng/dl)
遊離テストステロン 7.6〜23.8 0.4〜2.3 (pg/mL)
ジヒドロテストステロン(DHT) 0.20〜1.00 0.05〜0.30 (ng/mL)
アンドロステンジオン 1.2〜2.5 1.1〜3.9 (ng/mL)
アンドロステロン 0.18〜0.91 0.14〜1.03 (ng/mL)
凝固因子の抑制
テストステロンは、凝固因子II、V、VII、およびXを抑制することが報告されています。ワルファリンなどの抗凝固薬を服用している場合、テストステロンはそのような薬物療法の効果を高めることがあります。 そのような薬物を服用している人、または出血性疾患を有する人は注意が必要です。 可能な投与量の調整については、医師に相談してください。